2015.09.01ホオミドリアカオウロコインコに翻弄されて学んだ企画出しの基本


こんにちは。

よく「出川さんですか?」と電話口で聞き返される出口です。

 

今年の4月にホオミドリアカオウロコインコという種別のインコを飼い始めまして、

勝手ながら、ヤフーさんが運営するスマホライフ応援情報サイト「iPortal」でも

2回ほど登場させてもらっています。インコとの暮らしをペット専用SNSでアップしたり、

スマホアプリと結び付けて企画を提案しています。

あ、ちなみにホオミドリアカオウロコインコというのは、頬が緑色で、尾っぽが赤色、

体の模様がウロコのように見えることから呼ばれているんだとか。

そのまんまですね。

 

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わが家のホオミドリちゃん。足でつかんでいるのは好物のドライフルーツ

 

むかし黒柴を飼っていたことがあるので犬の知識はある程度あるのですが、

インコは飼ってみるとまた勝手が違う!

懐っこいのでちょろちょろと後をついてきたり肩に飛び乗ってきたりするものの、

少し気に障ることがあると、容赦なく噛み付いてきます。流血レベルです。

またトイレの場所を躾けるのも簡単ではなくて、

目を離すと30分に1回ぐらい脱糞します。

仕草で分かるので、すかさずティッシュを敷くようにしていますが、

テレビの上やクッションの上でかまされることも多々……。

 

それでも、動物ってやっぱり癒し効果抜群で。

ころっと仰向けで寝ていたり、

買ってあげたオモチャでうれしそうに遊んだりしているのを見ると、

なんだかほっこりしてしまいます。

調べてみると「フライトスーツ」なる鳥を散歩させるためのグッズもあったので、

「着せてお散歩してみた!」系の「iPortal」の企画を提案して、

さっそく週末買ってみることにしたのであります。

 

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こちらがフライトスーツ。両足を通して、後ろをマジックテープでとめる必要があります

 

これを着せて、犬の散歩のときに使うリードと同じような紐を取り付ければ、

一緒に散歩できる仕組みです。

自由に空を飛び回らせてあげられるわけではありませんが、

上空でカラスに襲われでもしたら笑えませんからね。

 

ただ公園で鳥散歩させてる人って、1人も見たことないですけれども。

 

とにかく、フライトスーツを着せてみましょう。

 

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伝わりにくいと思いますが、絶叫しながらめちゃくそ暴れています

 

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慣れさせようと小屋のブランコにフライトスーツをくくり付けてみましたが、シートに隠れて出てきません

 

……はい。完全に想定外。企画は走り出しているのに、

肝心のインコちゃんがどうしたって着てくれませんでした。

急遽別ネタに差し替えて進めることになった今回の1件で、

動物ネタは、「できる・できない」をしっかり確認した上で

企画を提案しようと反省した次第です(まぁ動物に限った話ではありませんが)。

 

フライトスーツに関しては「絵」が面白くなりそうなので、機を改めてぜひ!

なんとかお気に召してもらえるよう、時間をかけてじっくり着せてみますよ〜。

2015.07.13守衛室のA3の封筒には編集者の懺悔が込められている


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通称:懺悔の坂。

その坂道は、靖国通りから防衛省の裏手に回ったあたりにひっそりとある。

距離にして500メートルに満たない、緩やかな坂。

けれども、この坂道を上るときの私たちの心境は重苦しい。

手にはA3の封筒を携え、その足は印刷所の守衛室へと向けられる。

己が犯してしまった、「後送入稿」の罪状を悔やみながら……。

 

———

 

こんにちは。健康診断の採血検査でパニックになりそうになった出口です。

ベテラン看護師さんの「気分が優れないときはすぐに教えてくださいね」の

優しい言葉に甘えて、ギブアップ宣言寸前まで陥りました。

どうもあの、血管に針を差し込まれる感覚が苦手なんですよ……。

 

冒頭の坂道は、何を隠そう印刷所へと向かう道途中の坂のこと。

『MAMOR』で一発入稿できなかったときに、後送入稿の素材を抱えて上るわけです。

人通りの少ない暗がりのなか坂道を上っていると、

否が応でも頭の中で後送入稿になってしまった原因を反芻せざるを得ません。

 

そんなわけで、「懺悔の坂」。

名付け親は、先日のブログで『MAMOR』に対する思いを激白していた岩崎です。

 

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カーブを曲がったらあと一息で、漆黒にたたずむ印刷所が見えてくる。

 

印刷所の守衛室にたどり着くと、

記帳を済ませてそそくさと守衛さんに入稿素材を渡します。

守衛室の棚には後送入稿と思われる大量の封筒がぎっしりと置かれていて、

その一枚一枚の封筒から、何か念仏のようなものが聞こえてくるのは

私だけでしょうか?

 

「おつかれさまです、よろしくお願いします」

 

守衛さんへの短い言葉に思いを凝縮させ、

「もう二度と来ない!」という誓いと、

少しの安堵を覚えながら帰路に着きます。

 

 

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駅の灯火を見るとホッとする。

 

いや、本当、何度も懺悔してる場合じゃないですよね。

次回はピシッと一発入稿、会社のブログを借りてここに誓います。

2015.06.12「何かやったりたい!」がなかったから、編集者を目指しました。


こんにちは、新宿のTOHOシネマズで『新宿スワン』を観てしまい、無駄にテンションが高まっている出口です。週末はナイトショーもやってるんで、仕事帰りに映画に寄って、なんてのも良いですね。

 

先日の小野先輩のブログに感化され、私も編集者を目指したきっかけなど書いてみたいと思います。

 

はじまりはよくありがちな話で面白みもないんですけれど、中学生のころ、「国語」「数学」だけはなんとか平均以上で、他は低空飛行を続けていた私の通信簿。高校に上がると「数学」がある日ちんぷんかんぷんになり、「日本人なんだから国語さえできればいい」という、バカ丸出しの開き直りに出ていたあのとき。ある日の国語の授業で作った論文を先生にえらく褒めてもらえたことがあって、「あ、文章書くの好きかも」と思ったのが、単純ながら今振り返れば最初のきっかけでした。

 

それから話は飛んで、営業マンとして這いずり回っていたときのこと。先輩の紹介か何かで高橋歩さんの『毎日が冒険』に出合って、これがまたハチャメチャな自伝なわけですが、「こんなにも自由で、ぶっ飛んだ人がいるのか!?」と。チープな言い回しをしてしまえば、脳天に雷が落ちるような衝撃を受けたわけです。それから歩さんの著作を読みあさって、「旅祭」ってイベントに参加して歩さんのトークショーを聞いてみたり、歩さんが立ち上げた会社(「サンクチュアリ出版」)のイベントに参加して、鶴巻謙介さん(現社長)主催の飲みの席に参加させていただいたり。そのままの勢いで同社の面接を受けて、落ちてみたり(蛇足)。

 

高橋歩さんと、その周囲にいるみなさんは客観的に見ていて飛び抜けて「自由」で、それは「自由ってなんぞや?」とか哲学的なことを考える必要もないほどに突き抜けた自由で、社会のレールに乗っかったままサラリーマンとして営業をしている自分の生き方に、「?」が浮かんでいきました(そう、痛いヤツの典型的な例でもあります!)。

 

ここからがようやく本題なのですが、歩さん関連のイベントに参加するたびに、歩さんに賛同する人たちともつながることができて、それがまた、これまで出会ったことがないようなぶっ飛んだ人たちばかりで。ちょっとだけ紹介しますと……

 

・  無一文で東京から歩いて富士山の頂上を目指すイベント、「富士バカ」を主催しちゃった人。超絶な酒豪。元ホスト(らしい)。

http://www.fuji-baka.com

※「富士バカ」、ホームページができてました

 

・  東日本大震災が起きる前から、強い使命感を持って山口県の祝島で反原発運動に参加してる人。ちなみに「成人式の在り方が分からない」と、二十歳になると有志を集めてみんなで音楽を演奏しながらひたすら練り歩くという、独自の成人式を開催。

 

・  「サンクチュアリ出版」主催のイベントにことあるごとに顔を出して、何度も面接を受けて、そして落っこちてる人。今ではカフェを経営中。

 

共通しているのは「何かやったりたい!」というエネルギーに満ちた人ばかりで、その「何か」ってもんが具体的にあるもんだから行動に移せていて、だからこそ、「何か」が「形」になっている人たちだということ。目的がはっきりしているからこそ、「会社に入る」という一般的なルートはあくまでも選択肢のひとつで。

 

この人たちと出会って、多大なプラスの影響を受けた反面、私にははっきりと何もないことを知りました。突き詰めていくと虚勢や見栄を張っていただけで、その大事な「何か」がないことを、痛いほど感じました。だけど自分には何もなくても、こんなに面白い人たちがいる。

 

「この人たちを表現したい。こんなにも面白い人たちを、世に発信してみたい」

 

そう思ったのが、いま編集職に携わらせてもらっている大きなきっかけです。

 

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「有頂天キャンプ」なるイベントに参加したときのキャンプファイヤー

 

最後になりますが、都恋堂に入社して、仕事をしていて思うことをひとつ。

自分が好きな対象を発信できることは当然うれしいことですけれど、最初は興味がなかった対象でも、仕事をするうちにどんどん好きになっていくという実感があります。これもまた醍醐味だなあと感じるわけで、いかんせん凝り固まりやすい単細胞なものでして、モノの見方は広くありたいなあと、常々思う次第です。

2015.05.12「情報収集=ネット」の思考回路にメスを入れる


編集長「で、候補は集まった?」

僕「いえ、なかなかネットで情報が集まらなくて……」

編集長「……っ!? ネットに頼るんじゃないよバカヤロウ!」

——

今から約2カ月前、制作中の月刊誌のとある企画で
取材対象者を数十人探していたときのこと、
お世話になっている編集長にこう一喝されました。
「情報は足で稼げ」と頭では理解していたつもりが、
「情報収集=ネット」の思考回路に陥っていたことに気付かされた瞬間です。
(歴戦の編集者の先輩方に大ブーイングを食らいそうな話ですが)

ネットが便利なのは至極当然なことですけれど、片一方で、
「そこから得られる情報は誰にでも得られることだろ」と。
読者からお金をいただいている雑誌を作っている以上、
「密度の濃い情報を載せないでどうするんじゃボケ」と。

とにかく、情報が落ちていそうなところに足を運んで、取材して、
ときには雑談の中からヒントを探して、生きた情報をつかまえること。
イチ編集者としての(まだ薄めの)フィルターを頼りに、
こうして、ネットに頼らない情報収集活動が始まりました。

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※国会図書館では新聞社のデータベースが重宝

新聞記事から辿って取材対象者を探したり、
話が聞けそうな団体にお邪魔してみたり、
取材させてもらった方々から新しい情報をもらったり、
確かに時間こそかかってしまうんですが、
ドタバタと動き回っていて清々しさを感じるのはなんでだろう。
集めた情報の一つひとつに思い入れがあって、
また遠方の方々に電話取材を重ねるたびに、
「絶対に良い記事にする」と気合いが入りました。
先日無事に入稿を終え、今は発売後の反響が楽しみでなりません。
っと同時に、なんだか少しの怖さも感じているんです。

この「怖さ」の感覚、前にも感じたことがあるぞ……。

昔、とはいっても数年前にボクシングジムに通っていたときのこと、
「おい出口、プロテスト受けてみろ」とある日突然、会長に言われました。
このとき、半分のワクワクと、半分の怖さが同居していたことを
はっきりと覚えています。
「怖さ」は「痛み」に対する物理的なものでは決してなくて、もっと根本的なもの。

自分の全力は通用するのか? 今までやってきたことは、通用するのか?

そんな僕の心境を見透かしたように、チーフトレーナーが言ってくれました。

「怖いか? 怖いやろ。怖いのは、お前が全力でやってきた何よりの証や」

ああ、そうか。仕事でこの「怖さ」を感じたのって、今回が初めてかもしれない。
プロテストがボクサーのある種スタートであるように、
ようやく今、編集者としてのスタートラインに立てたのかもしれない。

——

って、三十路過ぎのオッサンがすみませんっ!
強引にまとめると、「情報収集=ネット」を断ち切ってくれた編集長、
毎度本当にありがとうございます! 押忍!

2015.04.06STK30さんに学ぶ、「目的を持つことの大切さ」と「ユーモア精神」


こんにちは、出口です。

ただいま制作中の『MAMOR』は取材ラッシュの状況なのですが、

先日、「むかし妖精、いま妖怪」のキャッチフレーズが強烈なSTK30さんを

取材させていただきました!

 

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※写真は春風さんからいただきました。感謝!

 

STK30さんは、未央一さん、あづみれいかさん、

春風ひとみさんの3人からなる宝塚OGのユニット。

「宝塚と自衛隊って何かつながりあるの?」と思われるかもしれませんが、

タカラジェンヌへの登竜門「宝塚音楽学校」の生徒は、

実は陸上自衛隊の伊丹基地で数日間研修を受けているんです。

徹底的に叩き込まれる礼儀作法や一糸乱れぬ行進など、

両者の間に共通するもののひとつに、「組織としての統制・統率」があります。

※余談ですが、宝塚音楽学校はむかし「女士官学校」と呼ばれていました

 

今回は、取材を通じて僕が感じたことをふたつほど紹介します。

 

ひとつの目標に向かうとき、組織として強い力を発揮する

 

宝塚の統制された動きに対して春風さんが興味深いことを言っていたのですが、

あれは各人が「そろえよう!」と思うだけでは、絶対にそろわないそうなんです。

「良い舞台にする!」という想いが重なったとき、初めて完璧にそろった演技ができると。

言い換えれば「目的や目標を履き違えていては良い演技はできない」と言えますし、

環境や条件は違えども、これって他の仕事にも共通することですよね。

自戒以外の何ものでもありませんが、目先の仕事だけにとらわれがちな時は、

「あれ、この仕事の目的・目標はなんだっけ?」と振り返るようにしなければ……と。

 

ユーモア忘れざるべからず

 

宝塚といえば「華麗」や「優美」といった言葉がぴったりですが、

冒頭のキャッチフレーズにもあるように、

STK30さんはマシンガンのようにユーモア(主に自虐ネタ)を交えてきます。

ともすれば暗くなってしまいがちなプライベートの事情なども、

笑いに転換して発信できるパワーがあるんです。

歌唱力や演技力がしっかりと土台にあった上でのユーモアは、

お客さんに「+α」を届けるには十二分。

ユーモアって根が面白い人だけの特権では決してなくて、

常日頃からの意識というか、固い言い方をすれば、

「訓練で身に付けられるもの」だと思うんですよね。

特に制作の仕事では「+α」どころかそこが企画の始発点になったりしますし、

「あいつに任せれば何か面白いものができる」というお声がけは、

制作者冥利に尽きるひと言です。

そんなわけで、「ユーモア忘れざるべからず」と、

超堅物の僕は思うのでした。

 

P.S. インタビューの場所が前日まで決まらずに胃が軋むなか、

ピークタイムにも関わらず快く場を提供してくれたコカレストラン有楽町さん!

この場を借りて、その節は本当にありがとうございました。

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