2015.09.03見るより聞くより、まず触ろう! 百聞はワンタッチにしかず!?


こんにちは、米澤です。

日が短くなり、夜風がだいぶ涼しくなってきました。
毎日忙しくしていると、一年なんてあっという間ですよね。

ところで皆さま、今年の夏は何をしていましたか?

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花火に海水浴、スイカにかき氷、……もしかしてラジオ体操なんていう人も!?
だとしたら、非常にうらやましい!
一方、僕はというとですね……

──8月某日
今年も弊社代表の大場より、「夏休みはちゃんと取るべし」とのお達しが来たので、ここぞとばかりに僕も休暇をいただきました。
しかし、いざ休みを取ってみたものの特にすることがないのです。
もちろん、することが無いならないで、お酒を飲んでお昼寝なんていうのも贅沢かもしれませんが、せっかくの夏休み、有意義に“何か”をしたかったわけです。といっても、小さい子どもがいたりすると、山や海、人混みなんて行けるはずもなく、あれこれ考えた末にひらめいたのが、自由研究でございます。

“大人の自由研究”

少年時代に比べて時間はありませんが、お小遣いならわずかに増えました。これは興味深い研究ができそうだゾ! イヒヒ。……研究だなんて高尚なことを書いてしまいましたが、実はちょっとした実験をしておりました。
しかし、悲しいことに発表する場がなかったので夏休みが明けた今、ここに提出させていただきます。

課題、タラヨウを調査せよ!
ご存じですか? タラヨウ。漢字では「多羅葉」と書きまして、お察しの通り、植物の名前です。
別名「葉書の木」なんて呼ばれてまして、戦国時代はこの葉っぱの裏に文字を書いて連絡を取り合っていたのだとか。今では郵便局のシンボルツリーになっているので、もしかすると何かで聞いたことがある、という方もいるかもしれません。

じつはわたくし、このタラヨウを仕事で使いたくネットで文献を調べながらあれこれ企画を練ってみたものの、いまいち実態が掴めない。
葉っぱの触り心地は? 刺があるらしいけど痛いの? そして、字の書き味は?
新宿の花屋さんを何軒か回ってみたものの少々マニアックだったようで見当たらず、南国(といっても九州)より取り寄せることにいたしました。

ついに、タラヨウ到着!

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こちらが、そのタラヨウです。緑が濃く、葉っぱにはしっかりとした張りがあり、やや硬め。
葉のフチには思いのほか痛いチクチクとしたトゲが付いております。

それでは、さっそく今回の目的である文字を書いてみることに。
ちなみに、“葉書の木”だからといって、本物のハガキのようにペンで字を書いてはいけませんよ。タラヨウで情報伝達していたのは、ペンのない時代なのですから。
事前に調べた情報によりますと爪楊枝や割り箸など、先の尖ったもので筆記せよとのこと。
葉っぱとはいえ、ある程度の文字量を書くつもりなので、ここは割り箸で書くことにします。

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カッターでカリカリ削っております。子どもの頃に作った割り箸鉛筆ってやつですね。墨汁を使って字を書いた覚えがありませんか? なんて無駄話をしているとスパッと指を切るので慎重に……。

 

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はい、できました。不器用とはいえ、この程度でしたら朝飯前。葉っぱに穴が空かないよう、先端をちょっぴり丸くしているのがミソですね。

 

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葉っぱがしっかりとしているので、破けてしまうこともなく、割とスムーズに書けています。
書いた直後はさすがに無色ですが、10秒も経たないうちに色がつき始めました。
色が変わる理由は、葉の中に含まれているポリフェノールが酸素と反応するからで、これはリンゴの切り口が褐色に変色するのと同じ原理なのだとか。ちなみに、なぜ酸素と反応するのかは資料を読んでもまったく理解できず、……勉強不足です(猛省)。

 

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時どき葉に割り箸が深く刺さってしまい焦りましたが、鉛筆を寝かせて圧力を逃がしつつ、なんとか無事に書き終えました。ひらがな・カタカナ・漢字、どれも問題ないようです。

 

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この文字が書かれたタラヨウ、保存状態が良ければ数年後に見ても文字がはっきりとわかるのだとか。相手を選ぶかもしれませんが、誰かにプレゼントするなんてどうですか?
──ある日の昼下がり、書棚を整理していると、ひらりと舞い落ちる一枚の葉っぱ。手に取ってみると米澤からの懐かしいメッセージが! ……虫の知らせじゃないですよ。

タラヨウでお届け、残暑見舞い
このタラヨウ、切手を貼れば葉書きとして出すこともできるんです。
暑さのピークも過ぎた8月末、残暑見舞いとして出してみることにしました。え? そんなのいらない? ……そうおっしゃらずに(汗)。

「葉っぱをもらって喜んでくれる人、誰かいたかなぁ……」

遠い記憶を頼りに想いを巡らせてみたところ、頭に浮かんできたのは、昔からお世話になっている先輩、ときどき連絡をくれる後輩、気まずい別れ方をしてしまったあの人……。
手紙ではなく、E-mailでもない、不思議な葉っぱタラヨウだからこそ伝わるものがきっとあるはず! そう信じて久しぶりに筆をとりました。

 

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先輩 片岡さんへ

 

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後輩 山本くんへ

 

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不通の旧友へ

みんな、喜んでくれるかなぁ。
今では葉書きを送る機会なんて年賀状ぐらいしかないので、突然の知らせにきっとびっくりしてくれるはず。
なかなか連絡を取り合う機会がなかったので、「変な葉っぱがきたんですけど!(怒)」なんていうお問い合わせでも、ぜ~んぜんウエルカムです!

宛先からの反応までご紹介できないのが残念ですが、今回の実験を通して本来なら企画書の中だけで終わっていたかもしれないタラヨウが、ちょっと身近な存在になりました。
僕の想いとしては、せっかく書いたのだから、ぜひ額縁に入れて飾ってほしいところです。先にも書きましたがタラヨウの葉は数年間ももつとのこと。友人たちにはいつか思い出話のネタにしてくれたら嬉しいな、なんて勝手に思っています。
企画書にまとめて提案するからには一度、自分で体験をしておきたいところですが、中には時間的、予算的に“予習”が難しいものもあるかもしれません。
しかし、なるべく今回のタラヨウのように手に入るものなら机上の空論で完結させず、自分の目で見て、肌で感じて、時には食べて(?)、経験しておきたいと思います。
今まで「字が書ける妙な葉っぱ」だと思っていたタラヨウですが、なんだか親近感が湧いちゃって、ちょっぴり好きになっちゃって、みんなにもっと教えたくなっちゃったんですから。そんな体験ができるなら、これは絶対に触らない手はないですよね。

気温も下がり、いくぶん過ごしやすくなってきた秋とはいえ、僕の関わっているお仕事(特にiPhone関連)は佳境に突入していきます。
年の暮れまで突っ走りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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